「カーリースはおすすめしない」という意見を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
なぜ「カーリースはおすすめしない」と言われるのか、その理由は、クルマを所有する場合でも人によってデメリットとメリットがあるように、カーリースにも同様のことが言えるからです。
カーリースを利用すべきかどうかは、利用者のニーズと使用環境によって変わり、ニーズに合わなければ「おすすめしない」という結論になります。
しかし実際、カーリースの利用者は年々増えていて、毎月定額料金でお得に新車に乗れるクルマのサブスクとして注目を集め人気を博していることから、使用環境とニーズにあったカーリースさえ選べば便利で快適なカーライフが過ごせると評価されています。
したがって、一概におすすめできないとは言い切れません。
- この記事では、カーリースの
- おすすめしないと言われる理由
- デメリットとなりうる特徴
- デメリットの回避方法
を詳しく解説します。
この記事を読むと、カーリースのおすすめしない理由が簡単にわかりますので、カーリースを検討されている方は自分に当てはまるのか確認してみてください。
カーリースとは?仕組みを簡単に解説
本当に「カーリースはおすすめしない」クルマの利用方法なのかと気になってはいるけれど、どんな仕組みなのかはわからないという方もいらっしゃることでしょう。
疑問を正確に解消し失敗しない選択をするためには、カーリースの仕組みを理解する必要があります。
一般的なカーリースの仕組みをまとめると下記になりますので、順に仕組みを確認してみてください。
- 一般的なカーリースの仕組み
- 頭金・初期費用なし
- ボーナス払いなし
- リース期間を決めて契約
- 維持費コミコミ
- 月々定額料金
- メンテナンスを含められる
カーリースは契約時にリース期間を数年単位で選択し、契約満了まで維持費コミコミの月々定額料金を支払ってクルマを利用するサブスクです。
リース期間、車種、グレード、独自サービスの選択肢は、カーリース会社によって異なり、それぞれの項目の選択範囲が下記のようになっています。
リース期間 | 1~11年 |
初期費用 | 0円~ |
ボーナス払い | 0円~ |
月額料金 | 定額 11,220円~ |
契約年齢 | 18~65歳 |
含まれる維持費 | 税金 自賠責保険 |
メンテナンス プランで追加 | 点検 車検 消耗品 |
車種 | 国産人気車種 国産全車種 輸入車 |
また、カーリースは中途解約が基本できませんので、ライフプランに適したリース期間を選ぶ必要があります。
カーリース会社を検討する際、希望する条件に合った
契約年数、好きな車種、グレード、メンテナンス項目、独自サービスが選べるか
サポート体制が充実しているか
がカーリースを決めるポイントになります。
特に、メンテナンス項目はカーリース会社によって大きな差があり判断基準にしやすく、かつ、安全で安心なドライブを楽しむためにも重要な検討項目です。
車検、点検、消耗品(オイル、タイヤ、バッテリーなど)
カーリースをおすすめしない5つの理由【デメリット】
この章では、カーリースをおすすめしない理由について詳しく解説します。
- おすすめしない理由.1:走行距離に制限がある
- おすすめしない理由.2:中途解約ができない
- おすすめしない理由.3:クルマのカスタマイズができない
- おすすめしない理由.4:返却時に追加出費の可能性がある
- おすすめしない理由.5:審査に落ちる可能性がある
おすすめしない理由.1:カーリースは走行距離に制限がある
残価設定がある カーリース | 残価設定が0円 カーリース | |
---|---|---|
長期距離の通勤に 使用する人 | おすすめしない | ○ |
長距離の通勤に 使用しない人 | ○ | ニーズ次第で おすすめしない |
制限距離を超過 した時の追加金 | あり | なし |
リース料金 | 残価が 引かれる | 残価が 引かれない |
クルマがもらえる | ✕ | ○ |
残価設定をする一般的なカーリースは、走行距離に制限が設けられます。
そのため、毎日の長距離通勤にクルマを使用する方に残価設定をするカーリースはおすすめしません。
契約時に、契約終了時のクルマの残存価格を予測して設定すること。
ただし、残価設定をしない(残価設定が0円)カーリースであれば、走行距離制限がなく、距離を気にせず利用できますので、長距離の通勤に使用する方にもおすすめできます。
走行距離を制限する目的
走行距離を制限する目的は、返却時のクルマの残価を高く維持し、リース料金を安くするためです。
クルマの価値は走行距離によって決まりますので、走行距離を制限すると返却時の残価の下限が予測できます。
返却時の残価の下限を予測すると、車両代金から予測の残価を差し引いてリース料金を算出できますので、リース料金がお得になります。
車両代金200万円のクルマをリースした場合、
走行距離制限ありなら、制限距離を最大に走ったと想定して残価が予測できます。
そのため、制限距離分の走行距離を想定した返却時の予測残価が120万円だったとすると、車両代金を80万円としてリース料金が算出でき、お得にリースできます。
一方、走行距離制限なしなら、10万キロでも20万キロでも走れるため走行距離が想定できず、設定残価を0円とするしかありません。
そのため、200万円分の車両代金でリース料金が算出され、走行距離制限があるカーリースよりもリース料金が高くなります。
走行距離の制限は短いほどリース料金が安い
走行距離はクルマの使用目的に合わせて必要な距離を試算して選択する必要があります。
走行距離の制限が短いほど返却時のクルマの価値が高く維持されますので、リース料金が安くなります。
反対に、走行距離の制限が長くなるとリース料金が高くなります。
統計データによると走行距離の年間平均は6727km
「2021年カーライフ実態調査」の統計データでは、日本の走行距離の年間平均は6727kmです。
したがって、普段の買い物や休日のドライブといった平均的なクルマの使用方法の場合、月間560kmが目安になります。
走行距離はクルマの使用目的によって大きく異なりますので、必要な走行距離を試算しておくと安心です。
適切な走行距離を選択してカーリースを利用すると、リース料金が安くなり、コスパよくカーライフが楽しめます。
走行距離をオーバーした場合は超過の違約金が発生する
残価精算がない カーリース | 残価精算がある カーリース | |
---|---|---|
走行距離 超過違約金 | 超過の違約金 5~10円/km | なし |
契約終了時 残価精算方法 | なし | 査定額での精算 |
一般的なカーリースで走行距離制限をオーバーした場合、
1kmあたり5~10円程度の超過の違約金
が発生します。
走行距離制限は、契約時に月間の距離を選択しますが、実際の走行距離の精算は
返却時にトータルの距離で計算します
ので、走行距離制限をオーバーした月があったとしても他のあまり走らなかった月でカバーできます。
また、返却時に残価精算があるカーリースでは、超過の違約金の設定がなく、
返却時のクルマの査定額で距離超過の精算をします。
超過距離を残価で精算する場合、金額の上限は設定残価
査定額で超過距離を精算する場合、追加出費の金額上限は設定残価になります。
設定残価が上限になる理由は、残価精算が設定残価から査定額を引いた差額の精算になるからです。
つまり、距離を気にせず乗りすぎて返却時の査定額が0円の場合に精算での追加出費が
設定残価 – 0円(査定額)
で最大になります。
走行距離制限のないカーリース
走行距離に制限がないカーリースがあります。
長距離の通勤に使用予定の方は、リース会社が提供する走行距離の長さでは足りなくなる場合がありますので、足りない場合、走行距離が無制限のカーリースを利用すると距離を気にせず利用でき安心です。
おすすめしない理由.2:中途解約ができない
中途解約できない カーリース | 中途解約できる カーリース | |
---|---|---|
契約満了できるか わからない人 | おすすめしない | ○ |
契約満了できる人 | ○ | ○ |
契約終了時 残価精算 | なし | あり |
一般的なカーリースは、契約期間中に契約の変更や途中での解約ができません。
生活環境の変化でクルマが必要なくなり中途解約する場合、中途解約金が発生します。
カーリースはクルマのサブスクと言われていますが、一般的に利用されているサブスクとは異なり、契約満了を前提にリース期間を最初に決め、
途中で解約ができないカーリースがほとんどです。
そのため、ライフイベントが控えていて契約満了できるかわからない方に中途解約ができないカーリースはおすすめしません。
ただし、中途解約ができるカーリースがありますので、ライフイベントが控えている方に中途解約できるカーリースはおすすめできます。
中途解約できない理由
カーリースが中途解約できない理由は、
契約者が初月から毎月定額料金で新車を利用できる仕組みを維持するためです。
リース会社は契約締結と同時に契約者が申し込みした新車を購入します。また
- 初期費用
- 初回車検費用
- 税金
など各種諸費用のまとまった金額の支払いをしています。
新車の車両代金、初期費用、毎年の自動車税、自動車重量税、自賠責保険
一方、契約者の支払いは初月から契約満了まで月々定額料金です。
つまりリース会社は契約満了まで契約者の支払うべきまとまった費用を肩代わりして支払っています。
もしも契約途中で中途解約によりリース料金の支払いがなくなってしまうとリース会社に損失が発生しますので、カーリースは基本的に中途解約ができない契約になっています。
中途解約金の金額
一般的なカーリースの中途解約金は、
中途解約の時点から契約満了までの
リース料金の総額
に設定されています。
カーリースのクルマを全損した場合、自動的に中途解約扱いになり、残りのリース料金総額に加えて、
クルマの残存価格を追加で補填
する必要があり高額な中途解約金が発生しますので、カーリースでは車両保険付帯の任意保険が推奨されています。
経済的なリスクを回避するため車両保険に加入しておくと安心です。
また、クルマに大きなキズやヘコミがあり、原状回復が必要な場合、追加で
原状回復費用
が発生します。
中途解約の注意点
カーリースは契約満了を前提とした契約になりますので、
ライフプランに適したリース期間
を選択し、契約満了までクルマを利用できるようにし、特に長期間の契約を予定している方は契約満了できるかをしっかり検討しましょう。
カーリースを利用するのであれば、「毎月のリース料金の支払いが大きすぎて続けられず、解約になってしまった」とならないよう
収入と支出のバランスを考慮した無理のないプラン
を選択することが重要です。
また、都心への引っ越しや家族構成の変化などライフイベントが控えている方は、車種の選択を含めたライフプランの検討が必要です。
中途解約に関するまとめ
カーリースは、車両代金や車検費用など大きめの費用をリース会社がまとめて支払い、
契約満了を前提に
定額料金になるように契約期間で均等に割っているため
契約途中での契約内容の変更や解約、新車への乗り換えができません。
万が一に中途解約が必要になった場合、一般的なカーリースでは解約時に中途解約金が必要になりますので、
生活環境やライフプランに適した契約年数
を選択しておきましょう。カーリースは、購入に比べてクルマを手放すタイミングの自由度が低めです。
おすすめしない理由.3:クルマのカスタマイズができない
返却する カーリース | もらえる カーリース | |
---|---|---|
改造・カスタマイズ を楽しみたい人 | おすすめしない | ○ |
改造・カスタマイズ に興味ない人 | ○ | ○ |
走行距離制限 | あり | なし |
返却時の原状回復 | あり | なし |
マイカーが手に入る | ✕ 買取で、○ | ○ |
月額料金 | 残価分安い | そのまま |
クルマを返却する一般的なカーリースは、基本的にカスタマイズができません。
そのため改造やカスタマイズを楽しみたい方にクルマを返却するカーリースはおすすめしません。
ただし、もらえるカーリースであればクルマを返却する必要がなく、最後にマイカーが手に入りますので、改造・カスタマイズを楽しみたい方におすすめできます。
カスタマイズができない理由
カーリースは契約時に将来の残価を予測して設定し、リース料金を予測の残価を差し引いて算出します。
予測の残価を返却まで保つため、いくつかの制限が設けられ、その制限の一つがカスタマイズの制限です。
カスタマイズの内容によって
査定額が落ちる場合や
買い取ってもらえない場合
があり、カスタマイズによる残価下落リスクを料金に反映できませんので、一般的にカーリースでは契約によってカスタマイズが禁止されています。
設定残価が50万円のカーリースは、返却時のクルマの価値50万円を差し引いてリース料金を算出します。
もしも改造やカスタマイズが理由で返却時に査定額がつかなかった場合、50万円分のリース料金が不足していることになりますので、原状回復か査定額の補填をする必要があります。
カーリースでのカスタマイズの注意点
リースのクルマをカスタマイズしていた場合、返却時に原状回復の追加出費が発生する場合があります。
カーリースは、将来の残価を設定し、お得にクルマが利用できますが、設定した残価を保つためにいくつかの制限があることに注意しましょう。
おすすめしない理由.4:返却時に追加出費の可能性がある
返却する カーリース | 返却しない カーリース | |
---|---|---|
走行距離制限を 超過しそうな人 | おすすめしない | ○ |
運転がひどく苦手 ペットと乗車する人 | おすすめしない | ○ |
残価精算で追加金 を払いたくない人 | オープンエンド おすすめしない | ○ |
カーリースは、基本的に契約時に決めた月額料金で、契約満了までクルマが利用できます。
しかし契約内容によっては契約終了時に追加の出費が必要になる場合があります。
そのため契約内容が生活環境やニーズに合わない方に追加出費が発生しそうなカーリースはおすすめしません。
追加出費が発生する3つのケース
追加出費が必要になるケースは下記3通りです。
- 走行距離制限をオーバーしている場合、超過距離に応じて超過の違約金が発生する。
- 大きな傷やヘコミ、車内の汚れがあり、原状回復が必要な場合、原状回復費用が発生する。
- 返却時に残価精算をする契約で査定額が予測残価を下回っている場合、残価精算で差額の補填金が発生する。
カーリースで返却時に追加出費が発生する理由が主に上記の3通りです。
それぞれのケースについて順に詳しくみていきましょう。
走行距離制限に関する追加出費
契約時に設定する走行距離の制限を返却時にオーバーしていた場合、超過距離1kmあたり何円という形で追加で精算金が必要になります。
原状回復に関する追加出費
クルマを返却するカーリースでは、外装に大きな傷やヘコミ、車内の汚れがある場合、修理や清掃費として原状回復の費用が発生します。
残価精算に関する追加出費
契約終了時に利用者が残価精算をするオープンエンド方式の契約を採用しているカーリースを利用した場合、契約終了時の査定額が設定残価を下回っていると査定額と設定残価の差額を追加出費をして不足分を補填する必要があります。
追加出費に関するまとめ
追加出費が発生する理由の2つは、設定残価の維持が原因で、追加出費が発生する理由の残りの1つは、支払うべきリース料金が足りなくなることが原因です。
カーリースの追加出費は、いずれも契約終了前に
追加出費が発生するのかどうか
追加出費の金額
が明確になりますので、契約終了までにまとまった金額を準備しておけます。
おすすめしない理由.5:審査に落ちることがある
審査がある カーリース | 審査がない カーリース | |
---|---|---|
直近で金融事故を おこしている人 | おすすめしない | △ |
安定収入がなく 保証人を立てない人 | おすすめしない | ○ |
カーリースはプラン申請後の審査に通過しないと利用できません。
個人の属性情報と信用情報の内容によっては審査に通過できない場合があります。
そのため3~5年以内に金融事故をおこしている方にカーリースはおすすめしません。
ただし、カーリースの審査自体はカーローンに比べて通りやすく、審査申請にデメリットがありませんので、カーリースが気になっている方は一度申請してみることをおすすめします。
カーリースの審査の注意点
- カーリース審査の注意点
- 審査に落ちる可能性がある
- 審査に時間がかかる
- 保証人が必要な場合がある
カーリース審査における上記3つの注意点について順に解説します。
審査に落ちる可能性がある
カーリースの審査は信用情報と属性情報で判断されます。
過去に金融事故を起こしている場合や
収入や勤続年数が一定の水準をみたしていない場合に
審査に落ちる可能性があります。
審査に時間がかかる
カーリースの審査は、審査の申請から審査結果の通達まで基本的に2~3営業日かかります。
申し込みするだけですぐに契約とはなりませんので、クルマの利用を急いでいる方は注意が必要です。
保証人が必要な場合がある
審査に通らなかった場合、安定収入のある保証人を立てることで審査に通過できます。
保証人が必要な場合、審査結果の通達と同時にカーリース会社から提案されます。
審査の特徴
クルマをローン購入する場合にもローンの審査がありますが、
カーローンに比べるとカーリースの審査は通りやすいです。
カーリースの審査は、個人の信用情報と属性情報をもとに、
利用者の支払い能力
利用者の支払いの信頼性
が判断されます。
審査での信用情報
信用情報は、過去の支払いの履歴などをカーリースの審査会社が信用情報機関に照会して判断します。
主に
- 遅滞や不払いがなかったか
- 金融事故を起こしていないか
がチェックされ、利用者の支払いの信頼性が判断されます。
審査での属性情報
属性情報では、収入や勤続年数、雇用形態などから安定的に支払いを済ませられるか支払い能力が判断されます。
審査通過しやすい基準
カーリースの審査基準は非公開ですが、審査に通過しやすい目安となる基準がありますので紹介します。
下記6つの審査の基準を満たしていれば、審査通過しやすいと言えるでしょう。
- 審査通過の基準
- 収入:200万円以上
- 職業:安定した収入がある職業
- 勤続年数:1年以上
- 資産状況:金銭価値があるもの
- 負債状況:年収の1/3以下
また、個人の信用情報の基準は、過去5年以内に金融事故を起こしていないかです。
カーリースの審査は、上記の項目について審査会社が独自の審査基準で支払い能力と信用を総合的に判断し、審査通過が決まります。
関連記事:カーリースはデメリットだらけ?やめとけ?徹底解説!
カーリースをおすすめしない人の特徴
- カーリースをおすすめしない人
- まとまったお金を用意し所有したい人
- ディーラーでの交渉が得意な人
- クルマに手間をかけたい人
- クルマ関連の支払いを管理したい人
上記4つの特徴の人について順に解説します。
まとまったお金を用意し所有したい人
- まとまったお金を用意して
- 初期費用の支払い
- 頭金の支払い
- ボーナスでの支払い
- 車検の支払い
- 突発的なメンテナンス費用の支払い
など、まとまった金額の支払いが問題ない方は、カーリースの
維持費コミコミ月々定額料金の経済的な恩恵
を受けにくいので、クルマを購入し所有したほうがお得な点が多くなります。
特に現金一括でクルマを購入できる方は各種手数料がかかりませんのでカーリースよりもお得にクルマが利用できます。
ディーラーでの交渉が得意な人
カーリースは、スケールメリットにより、個人で交渉するよりも有利な割引率で新車を仕入れられますので、リース料金として支払う車両代金がお得です。
しかしディーラーでの交渉が得意で、カーリースの割引よりも有利な価格でクルマが購入できる方は、
お得なリース料金でクルマが利用できるスケールメリットの恩恵
が減ります。
クルマに手間をかけたい人
カーリースはメンテナンスをリース料金に含むことで、
- 定期的な点検
- 消耗品交換
- 車検での整備工場の手配
などメンテナンス管理をリース会社に任せられますので、クルマにかかる手間が大幅に減ります。
クルマのメンテナンスを自分で管理し、手間をかけることに価値をみい出している方にとっては味気なくなりますので、カーリースは向きません。
クルマ関連の支払いを管理したい人
カーリースは維持費コミコミなので、
- 初期にかかる税金などの諸費用の支払い
- 毎年5月の自動車税の支払い
- 自賠責保険料の支払い
- 自動車重量税の支払い
など、維持費がリース料金に含まれているため支払い手続きが必要なくなります。
自動的に支払い手続きがリース会社により代行されますので、クルマ関連の支払いを自分で管理したい方には向いていません。
おすすめしない理由を解決する後悔しないカーリース
生活環境とニーズに合ったカーリースを選ぶと、おすすめしない理由であげたカーリースの弱点、デメリットを回避できます。
すなわち、
カーリースのデメリットを回避でき、かつ
利用者のニーズに合ったプラン
が選べるカーリースは、後悔しないおすすめできるカーリースです。
上記4つのデメリットを解決するカーリースについて順に解説します。
走行距離に制限があるデメリットを解決するカーリース
カーリースに走行距離制限があるという点については、残価設定をする以上避けられません。
しかし、
契約終了時の残価を0円としてリース料金を算出するカーリース
の場合、走行距離に制限がありません。
そのため、「走行距離が足りなかった」
「走行距離を気にしてドライブが楽しめない」といった後悔をしません。
走行距離に制限があるデメリットを回避する場合の注意点
走行距離の制限を回避する場合の注意点は、
走行距離制限のあるカーリースよりも
リース料金が高くなる
という点です。
ただし、高くなった分のリース料金は、返却時のクルマの残価で計算され、走行距離無制限のカーリースは基本的に契約満了でクルマがそのままもらえます。
走行距離制限が あるカーリース | 走行距離制限が ないカーリース | |
---|---|---|
残価設定 | あり | なし(0円) |
リース料金 | 残価分安い | そのまま |
走行距離に制限を設けると、残価設定ができ、車両代金から将来の残価を差し引いてリース料金が算出されますので、リース料金がお得になるメリットがあります。
一方、走行距離の制限がない場合、残価設定ができず、車両代金から将来の残価を差し引かずにリース料金が算出されますので、リース料金が高くなります。
走行距離が無制限カーリース5社徹底解説・乗り放題比較!
中途解約できないデメリットを解決するカーリース
契約満了まで解約できない、解約するには中途解約金がかかる、または契約の変更ができないという点については、契約後では対策ができませんので、
中途解約ができるカーリースを事前に選ぶ必要があります。
事前に中途解約ができるカーリースを選んでおけば、「解約が必要になってしまい中途解約金がかかってしまった」といった後悔をしません。
中途解約ができないデメリットを回避する場合の注意点
中途解約ができるカーリースであっても、リース会社は新車を購入していますので、解約時には残価精算が必要です。
つまり、解約時、
査定額と予測した残価との差額
を精算する必要があります。
そのため、査定額が予測以上に下落していた場合、まとまった追加出費が発生します。
カスタマイズができないデメリットと返却時に追加出費があるデメリットを同時に解決するカーリース
- カーリースのデメリット
- クルマがカスタマイズできない点
- 返却時に追加出費が発生する可能性がある点
は、どちらもクルマを返却するというカーリースの仕組みから生じています。
そのためクルマを返却しない「もらえる」カーリースを利用すると
カスタマイズが自由にでき、
返却をしないので返却時の追加出費が発生しません。
そのため、「カスタマイズが無駄になった」
「大きめの追加出費が発生してしまった」という後悔をしません。
返却する仕組みから生じるデメリットを回避する場合の注意点
もらえるカーリースは設定残価を0円としてリース料金が算出されますので、
リース料金が返却するカーリースより高くなります。
もらえるカーリースの利点
もらえるカーリースには下記3つのメリットがあります。
- もらえるカーリースのメリット
- 最後にマイカーが手に入る
- 走行距離制限がない
- カスタマイズができる
- 原状回復が必要ない
もらえるカーリース5社を徹底比較!3つのデメリット4つのメリット
審査に落ちる可能性があるデメリットを解決するカーリース
カーリースはプランの申請と同時に必ず審査があります。
審査である以上落ちる可能性は回避できません。
しかし審査が通りやすいカーリースがありますので、審査が不安で心配な方は
審査が通りやすいカーリースに申請するとよいでしょう。
しかも審査に通りやすいカーリースを選んでおけば、
「落ちてしまって審査の時間が無駄になった」などの後悔をしません。
審査が甘いカーリースランキング!通りやすい仕組み徹底解説!
【最新】おすすめカーリース人気3選比較
「おすすめしない」を解決したおすすめできるカーリースを3社紹介します。
MOTAカーリースは、すべてのプランで契約終了時にリースしていたクルマがそのままもらえるカーリースです。
走行距離制限なし、原状回復費用なし、契約中に売却もできる所有に近いカーリースになります。
KINTOは、クルマの維持に必要な費用をまるごと含んだカーリースで、トヨタグループが運営する大手のカーリースです。
フルメンテナンス、車両保険付帯の任意保険が含まれている点が特徴で、KINTOを利用するとリース料金以外の維持費が駐車場代と燃料費だけになります。
リースナブルは、公式に「最安保障」を掲げていて、3年と5年リースがとにかく安いカーリースです。
他社カーリースの徹底的なリサーチ、独自の施策で残価を高くできる仕組み、ネットを利用したオンライン専売によるコスト削減によりとても安いリース料金で新車が利用できます。
MOTAカーリースは、走行距離制限なし、追加出費なし、カスタマイズ可能
MOTAカーリース
- MOTAカーリースの特徴
- 走行距離制限が無制限
- 契約終了時にクルマが「もらえる」
- 業界最短5年で「もらえる」
- 業界最長11年契約で月額料金最安水準
- 7年間延長保証で万が一の故障も安心
MOTAカーリースは、オート情報メディア事業や車買取事業などを展開するMOTAが運営するカーリース。すべてのプランで契約終了時にそのままクルマがもらえる点が最大の特徴。一般的なカーリースではもらえるプランを利用するために7年以上の契約が必要だが、MOTAカーリースでは業界最短5年でもらえる。さらに、MOTAカーリースは業界最長11年の長期契約が選べるので、業界最安水準の月額料金で新車が利用できる。つまり、カーリースとして頭金初期費用なし月々定額料金で新車に乗り、業界最短契約5年でも、業界最長契約11年の業界最安水準の月額料金でも、契約終了時にそのままマイカーが手に入る。もらえるカーリースなら、MOTAカーリースがおすすめ。
MOTA中古車リース公式はこちら
MOTAカーリースの基本情報
初期費用 0円 | 月額料金 5,610円~ | 契約期間 5年,7年,11年 |
車種 国産全車種 | 制限距離 制限なし | 契約満了時 返却 譲渡 |
残価精算 なし | 原状回復 不要 | カスタム 可能 |
任意保険 別途加入が必要 | 独自サービス 新車延長保証 アクセサリーパック メンテナンスパック | メンテナンス プラン2種類 |
中途解約 不可 | 契約方式 クローズドエンド | 納車期間 1~2ヵ月 |
web契約 対応 | 支払い方法 口座引落 | 納車方法 自宅 |
ボーナス払い 併用可能 | 契約条件 20歳以上75歳以下 未成年は同意書が必要 | 料金内訳 車両代金、自動車税 重量税、仲介手数料 自賠責保険料 環境性能割、印紙代 新車登録費用 ディーラー無料点検代 |
審査会社 オリックス自動車 |
KINTOは、中途解約可能、審査に通りやすい、残価精算なし
KINTO
- KINTOのポイント
- 独自の車両保険コミ
- 独自の任意保険コミ
- 正規販売店でのメンテナンスコミ
- 必要な消耗品が全てコミ
- カード支払いでポイントが貯まる
- 契約途中での解約、乗り換えができる
- 総額が一括購入やローンよりも安い
KINTOはトヨタグループが運営するクルマのサブスク。
カーリースとの違いは、
- 車両保険付帯の自動車保険
- ディーラーでのフルメンテナンス
- 必要なすべての消耗品
がコミコミで、クルマの維持に必要なものがすべて含まれた完成されたワンパッケージである点、
さらに独自サービスの
- 「のりかえGO」
- 「解約金フリープラン」
の利用で、ライフスタイルに合わせて途中解約や乗り換えができる点です。
その上一般的なカーリースはリース料金の支払いが銀行振替のみですが、KINTOは銀行振替に加えてクレジットカードでの支払いに対応していますので、リース料金の支払いで自動的にカードのポイントがどんどん貯まります。
しかもKINTOを利用すると税金、メンテナンス、保険の支払いがリース料金に含まれていますので、支払い手続きやメンテナンス管理など面倒な手間をすべてKINTOとトヨタディーラーに任せて、クルマを利用するだけでよい便利で快適なカーライフが楽しめます。
KINTOの基本情報
初期費用 初期プラン:0円 解約プラン:5ヶ月分 | 月額料金 18,700円~ | 契約期間 初期プラン:3年,5年,7年 解約プラン:3年 再契約で最長7年 |
車種 トヨタ、レクサス | 制限距離 1500km | 契約満了時 初期プラン:返却 解約プラン:返却、再契約 |
残価精算 なし | 原状回復 必要 | カスタム できない |
任意保険 車両保険付帯を含む | 独自サービス 乗り換えGO 会員サイト「MyKINTO」 モビリティマーケット わりかんKINTOアプリ | メンテナンス フルメンテナンスを含む |
中途解約 初期プラン:解約金が必要 解約プラン:可能 | 契約方式 クローズドエンド | 納車期間 1.5~2ヶ月 |
web契約 対応 | 支払い方法 口座引落 クレジットカード | 納車方法 ディーラー |
ボーナス払い できない | 契約条件 18歳以上 未成年は同意書が必要 | 料金内訳 任意保険料 メンテナンス費用 車両代金、自動車税 重量税、仲介手数料 自賠責保険料 環境性能割、印紙代 新車登録費用 ディーラー無料点検代 お客様サポート料 |
審査会社 トヨタファイナンス |
リースナブルは、中途解約いつでもOK、審査に通りやすい
リースナブル
- リースナブルの特徴
- 独自の仕入れで最安保証
- 自社で在庫を確保、納車が早い
- いつでも解約可能
- 最大50万円残価サポートの積立
- メーカー保証5年付きで安心
- 全国ディーラーサポート
リースナブルは、オート事業を幅広く展開する三和サービスが運営するカーリース。独自の仕入れを根拠とした最安保証で料金が本当に安い。実際にリース期間別の条件で料金比較した場合、ほぼすべての3年、5年の短期リースでリースナブルが最安値になる。返却時に残価精算があるオープンエンド方式契約を採用しているので、契約満了時に実際の査定額が予測を下回った場合、追加の出費が必要になる。残価精算での追加出費リスクには、リースナブルの独自積立サービス「たまーるプラス」に加入しておくと、返却時の残価による追加出費を最大50万円まで補償できるので、追加出費のリスクを大幅に軽減でき安心して利用できる。
リースナブルの基本情報
初期費用 0円 | 月額料金 6,600円~ | 契約期間 3年、5年 |
車種 国産車種一部 | 制限距離 750km | 契約満了時 返却 買取 |
残価精算 あり | 原状回復 必要 | カスタム 可能 |
任意保険 別途加入が必要 | 独自サービス 最安保証 たまーるプラス メンテナンスプラン | メンテナンス プラン2種類 |
中途解約 いつでもOK | 契約方式 オープンエンド | 納車期間 在庫有 2週間~ |
web契約 対応 | 支払い方法 口座引落 | 納車方法 店舗、自宅 |
ボーナス払い 併用可能 | 契約条件 18歳以上 未成年は同意書が必要 | 料金内訳 車両代金、自動車税 車検整備費用 重量税、仲介手数料 自賠責保険料 環境性能割、印紙代 新車登録費用 ディーラー無料点検代 |
審査会社 オリコ、セディナ ジャックス 自社審査 |
カーリースを利用する5つのメリット【魅力】
カーリースの5つのメリットについて詳しく解説します。
メリットを確認することで、カーリースを効果的に利用できます。
上記について順に解説します。
メリット.1:まとまったお金を準備する必要がなく手軽に新車に乗れる
頭金と初期費用を準備する必要がないので、貯金の心配をせずに予算内で新車に乗れる点が魅力です。
ローン購入や一括購入の場合、車両代金の一部を支払う頭金、登録料や税金、初回車検など初期費用で
車両代金の10%~20%程度のまとまったお金
を用意しなくてはならず、貯金を崩したり計画的にお金を準備しておく必要があります。
車両代金、消費税、自動車税、環境性能割、自動車重量税、自賠責保険料、自動車リサイクル料、登録料、車庫証明費用、検査登録手続き費用
一方、カーリースは、審査をおこなうことで利用者の支払い能力を担保し、途中解約が原則的にできない契約によってリース会社がリスクをとってまとまったお金を立て替えられますので、まとまったお金を準備しなくても新車が利用できます。
200万円のクルマに乗る場合、購入やローンでは初期費用として登録料や税金、初期メンテナンス費用などで20万円以上のまとまったお金を準備する必要がありますが、カーリースでは初回から定額の料金で利用できます。
メリット.2:税金や諸費用など維持費がコミコミ
カーリースはリース料金に
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
が含まれ、さらに、メンテナンスプランを追加することで車検や消耗品など
メンテナンス費用
をリース料金に含められますので、突発的な出費を心配せずにクルマが利用できる点が魅力です。
毎年5月の自動車税は支払い請求自体がなく、いつも通りの定額料金を支払っているだけで過ごせます。また、メンテナンスプランを追加しておくと初回3年後、以降2年ごとの車検費用がリース料金に含まれますので、車検時はクルマを整備工場に預けるだけでよくなり、便利で快適なカーライフがおくれます。
メリット.3:クルマに関する手間が少ない
カーリースのクルマは所有者がリース会社になるため、
- 自動車税の支払い
- 自動車重量税の支払い
- 自賠責保険料の支払い
などの法定費用の支払いをする必要がありません。
さらにメンテナンスプランを追加した場合、車検や消耗品交換などメンテナンス管理を整備工場にまるごと任せられます。
カーリースはわずらわしいクルマ関連の手続きの手間がなくなる点が魅力です。
また、レンタカーやカーシェアとは異なり、予約の手続き、利用後の返却といったクルマを利用するための手間がなく、いつでも好きな時に好きなだけマイカー同然に利用できます。
整備工場が指定されている場合、支払い手続きもありませんので、クルマを任せて整備をしてもらい、支払い手続きなしてメンテナンスを受けるだけですので、クルマを利用するだけの快適なカーライフが過ごせます。
メリット.4:納車までネットで完結できる
ネットやスマホだけで気軽に新車が利用できる点が魅力です。
クルマを購入するときのように何度もディーラーに足を運んで、価格交渉やオプション営業を相手にする必要がないので、交渉が苦手な方でも安心して利用できます。
リースのクルマはすでに値引きされた車両代金でリース料金が算出されていますので、ディーラーでのわずらわしい値引き交渉がありません。
値引き交渉が必要ない
リース会社は大量に新車をディーラーから購入するため、スケールメリットにより個人で交渉するよりも有利な値引き交渉ができます。
メリット.5:車両代金の支払いが少ない
カーリースは、リース料金に含まれる車両代金が残価設定により乗る分だけの代金になるので、
使う分だけの支払いでコスパよく乗れる点が魅力です。
カーリースの残価設定とは
契約時に、契約終了時の残存価格を予測して設定すること
200万円のクルマをリースするケースで、返却時の予測残価が120万円だった場合、200万円から120万円を引いた80万円がリース料金として支払う車両代金です。
カーリースをおすすめしない理由に関連するよくある質問
カーリースをおすすめしない理由に関連するよくある質問を詳しく紹介します。
カーリースはどんな人にオススメですか?
カーリースは、
- 価格交渉や営業攻勢が苦手な方、
- ネットで手軽にクルマの手続きをしたい方、
- 頭金や初期費用などまとまったお金を準備せず利用したい方、
- 初月から毎月定額料金で家計管理を楽にしたい方、
- 税金の支払いやメンテナンス管理などわずらわしい手間をなくしたい方
などにおすすめです。
カーリースの解約金はいくらですか?
カーリースの解約金がいくらなのかは、主に、契約した車種と契約年数によります。
カーリースの解約金は、
残りの契約期間のリース料金の総額
に設定されていることが一般的です。
マイカーのデメリットは?
マイカーのデメリットは、
購入費、頭金・初期費用が必要で、
毎年の自動車税の支払い、初回3年後以降2年ごとの車検費用、突発的なメンテナンス費用など
まとまった金額の負担がたびたび必要になる
ことです。
さらに、クルマを手放す時には、
下取りに出す場合、買取業者との交渉や手続き
廃車の場合、廃車の各種手続きと支払い
が必要になります。
また、世界的な「カーボンニュートラル(脱炭素)」政策により、ガソリン車の相場が予測できず、
購入時に予定していた査定額よりも大幅に下落するリスクがあります。
まとめ カーリースのデメリットを回避して便利でお得なカーライフをおくろう
カーリースをおすすめしない理由は、
- カーリースをおすすめしない理由
- 走行距離に制限がある
- 中途解約ができない
- カスタマイズができない
- 返却時に追加出費がある
- 審査に落ちる可能性がある
上記5つのカーリースのデメリットになりうる特徴は、主に、カーリース特有のメリットが原因で生じています。
- カーリース5つのメリット
- まとまったお金を準備する必要がない
- 維持費がコミコミ
- 手間が少ない
- 納車までネットで完結
- 車両代金の支払いが少ない
また、おすすめしない理由を解決できる人気のカーリースが下記3社です。
カーリースは、近年、サブスクの需要の増加とともにプランが豊富、利用者の希望の条件や生活環境に合ったプランが選びやすくなっています。
カーリースはデメリットを回避さえすれば、お得に便利で快適なカーライフが過ごせます。